
1997年生まれがやばいって本当?と検索してここに来たあなたに向けて、奇跡の世代と言われる背景から、あるある、芸能人やスポーツ選手、さらにハリウッドスターの話まで、懐かしいものや流行ったもの、中学で流行った曲まで一気に振り返ります。
肩ひじ張らずに読めるように、専門用語はかみ砕いていきますね。あの頃の空気を思い出しながら、今この世代がなぜ注目されるのかをサクッと掴めます
- 1997年生まれがやばいと言われる理由と全体像
- 代表的な芸能人やスポーツ選手と活躍領域
- 懐かしいものや流行ったものの世代感の整理
- 中学で流行った曲と当時の空気感の再現
1997年生まれがやばいと言われる理由


- 奇跡の世代と呼ばれる1997年生まれの魅力
- 芸能人やスポーツ選手に多い1997年生まれの活躍
- 世界で輝く1997年生まれのハリウッドスター
- 共感必至!1997年生まれあるあるまとめ
- Z世代とミレニアル世代のちょうど境目
奇跡の世代と呼ばれる1997年生まれの魅力


1997年生まれは、テクノロジーと制度の大きな転換点を“正面から受け止めた”世代です。
小中高の学びは、ゆとりから脱ゆとりへの切り替え時期に重なり(小学校は2011年度、中学校は2012年度、高校は2013年度に新学習指導要領が順次全面実施)、詰め込みでも放任でもない“理由と根拠のある学び方”が求められました。これが「納得して動く」「ロジックを大事にする」という価値観の素地になっています。(参議院)
デジタル環境も激変しました。2012年時点で家庭のスマートフォン普及率は約32%と政府資料に整理されており、その後のスマホ浸透とSNSの常時接続が一気に加速します。
アナログからデジタルへの橋渡しを自分たちでやり抜いた世代だから、検索と一次情報の突き合わせ、ツールの取捨選択が本能レベルで速いのが強みです。(首相官邸ホームページ)
就職期もハードでした。新卒期とコロナ禍が正面衝突し、2019年に年平均1.60だった有効求人倍率は2020年に1.18へ低下。完全失業率も2.4%から2.8%へ動くなど、採用・配置・育成の全部がオンライン前提に切り替わる真っ只中で社会人生活をスタートしています。
だからこそ、非同期コミュニケーションの言語化、ナレッジの文書化、自己管理の習慣が早々に身につきました。(厚生労働省)
この“変化の波”をくぐってきた結果、1997年生まれはタイムパフォーマンスという発想にも自然体で向き合います。タイパが国語辞典の新語大賞に選ばれたのは2022年ですが、彼らはずっと前から「時間をうまく増やす」生き方を地続きで実装してきた層でもあります。
要するに、1997年生まれが“奇跡の世代”と語られる背景には、教育・テクノロジー・労働環境の三つ巴の変化に対して、説明責任のある動き方と道具選びで応えてきた、という文脈があるのです。
芸能人やスポーツ選手に多い1997年生まれの活躍


映像・音楽・スポーツの第一線を見渡すと、「主役級に1997年生まれが必ずいる」感覚があります。具体例は一部だけでもこのとおりです。肩書や実績は公的プロフィール・競技連盟など信頼できる一次情報を軸に整理しています。
カテゴリー | 代表例 | 主な領域・近年の話題 |
---|---|---|
芸能人 | 平野紫耀、目黒蓮、芳根京子、中条あやみ、今田美桜、杉咲花、黒島結菜、松本穂香 | 連ドラ・映画で主演・主要キャストが多く、音楽活動とのクロスオーバーも活発 |
アナウンス・バラエティ | 斎藤ちはる、渡邊渚、佐久間みなみ | 情報番組やスポーツ中継での露出が高い |
スポーツ(氷上) | 宇野昌磨 | 世界選手権・グランプリシリーズの常連。ISU公式バイオ掲載のトップスケーター(Billboard JAPAN) |
スポーツ(サッカー) | 三笘薫 | 日本代表。JFA公式プロフィールドキュメントに掲載(ウィキペディア) |
スポーツ(テニス) | 大坂なおみ | WTA公式プロフィール掲載。四大大会優勝歴を持つトッププレーヤー(ザ・ミュージックボックス) |
スポーツ(柔道) | 阿部一二三 | IJF公式プロフィール掲載。世界選手権・五輪の金メダリスト(ウィキペディア) |
スポーツ(バドミントン) | 山口茜 | BWF公式プロフィール掲載。世界ランキング上位の常連(CD100) |
上の表は“ごく一部”です。実際にはクライミング、サーフィン、陸上、卓球など新潮流の競技でも存在感が濃い層です。特徴として、テレビ・配信・SNSが連動する時代設計の中で、本人発信と競技・作品発表が相乗効果を生みやすい位置にいます。つまり、1997年生まれの活躍は、個の才能だけでなく“メディア構造との相性”にも支えられているわけです。
世界で輝く1997年生まれのハリウッドスター


世界のエンタメに目を向けても、1997年生まれは目立ちます。たとえば、クロエ・グレース・モレッツ(1997年2月10日生まれ)は、子役期から主演級のキャリアを積み重ね、いまも映画・配信双方で影響力を持つ存在です。(IMDb)
メイジー・ウィリアムズ(1997年4月15日生まれ)はドラマの世界的大ヒットで知られ、その後も映画・テック領域とのクロスワークを広げています。
ベラ・ソーン(1997年10月8日生まれ)は俳優・歌手・監督とマルチに活動し、SNS発の企画やインディペンデント製作にも積極的です。(Famous Birthdays)
さらに、カイリー・ジェンナー(1997年8月10日生まれ)はコスメ事業を含む“セルフブランディングの極致”として国際的に知られ、現代的なスター像を体現する代表例です。百科事典系の一次情報にも誕生年と経歴が明記されています。
彼女たちに共通するのは、出演作とデジタル発信を循環させる設計です。テレビから配信、映画からSNSへ、そしてブランドや社会的メッセージへ。
1997年生まれは、その循環を“最初からの当たり前”として身につけてきた最初の国際世代と言えます。
名前 | 生年月日 | 主な作品 | 分野/肩書 | 公式プロフィール |
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クロエ・グレース・モレッツ | 1997年2月10日 | キック・アス / ヒューゴの不思議な発明 / イフ・アイ・ステイ / レット・ミー・イン / The Peripheral | 俳優 | IMDbプロフィール |
メイジー・ウィリアムズ | 1997年4月15日 | ゲーム・オブ・スローンズ / ニュー・ミュータンツ / ジェントルマン | 俳優 | IMDbプロフィール |
ベラ・ソーン | 1997年10月8日 | シェキラ! / The DUFF / フレネミーズ / ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜 | 俳優・歌手 | IMDbプロフィール |
オリビア・ホルト | 1997年8月5日 | マーベル クローク&ダガー / キックin! / クルーエル・サマー | 俳優・歌手 | 公式サイト |
ヒーロー・ファインズ・ティフィン | 1997年11月6日 | アフター シリーズ / ハリー・ポッターと謎のプリンス(幼少期トム・リドル) / ザ・ウーマン・キング | 俳優・モデル | Curtis Brown(エージェンシー) |
マディソン・アイスマン | 1997年2月14日 | ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル / ジュマンジ/ネクスト・レベル / 君のための歌 | 俳優 | IMDbプロフィール |
共感必至!1997年生まれあるあるまとめ


アナログとデジタルの間でスムーズにスライドしてきた実感は、この世代の共通言語です。家庭の棚ではVHSとDVDがしばらく同居し、その後ブルーレイが主役に。
ゲーム機は据え置きならWii、携帯ならニンテンドーDSやPSPが列をつくり、携帯音楽はCDとデジタルオーディオが混在しました。発売年で並べると、DS(2004年)、PSP(2004年)、Wii(2006年)と、まさに成長期のど真ん中にヒット機が連続して登場しています。
連絡手段は、家の固定電話からガラケーのメールへ、さらにSNSへと段階的に移行しました。象徴的なのが、LINEの国内サービス開始が2011年というタイミングで、中学〜高校のコミュニケーションが一気に既読文化へ切り替わったことです(出典:LINE 会社情報・沿革)。
同じ2011年にはHuluが日本上陸し、動画の見方もレンタル店からサブスクへと加速しました。
スマホの普及もライフスタイルを押し上げました。世帯のスマートフォン保有率は2012年時点で31.4%とされ、翌年以降さらに伸びています。
ガラケーからスマホへ、人と情報の距離がぐっと縮んだのがこの頃です。
テーマ | 時期(目安) | 代表的なモノ/サービス | あるある要約 | 参考リンク(公式中心) |
---|---|---|---|---|
連絡手段の切り替え | 2011年ごろ以降 | 携帯メールからLINEへ移行 | 既読文化とグループチャットが一気に定着 | LINE 公式サイト |
動画視聴の変化 | 2011年ごろ以降 | レンタルDVD中心から配信(Huluなど)へ | 返却の心配がなくなりサブスク見放題が日常に | Hulu(日本)公式 |
ゲーム機のヒットと遊び方 | 2004〜2006年 | ニンテンドーDS/PSP/Wii | 携帯機で通信遊び、据置は体感プレイがブーム | 任天堂 DS 公式 任天堂 Wii 公式 PlayStation 公式 |
SNSの使い分け | 2010年前後〜 | Twitter(現X)/Facebook/Instagram/YouTube/ニコニコ動画 | 学校では気軽なX、写真はInstagram、動画はYouTube・ニコ動 | X(旧Twitter)公式 Facebook 公式 Instagram 公式 YouTube 公式 ニコニコ動画 公式 |
音楽の聴き方の変化 | 2010年前後〜 | CD・着うたから配信/ストリーミングへ | 王道J-POPとネット発ヒットが同時進行で流行 | Spotify 日本公式 Apple Music 公式 |
写真・文具カルチャー | 2000年代前半〜 | プリクラ/プロフィール帳→スマホカメラ・アプリ | 手帳に貼るシール文化からデジタル共有へ移行 | フリュー プリントシール機 公式 |
端末・ネットの普及 | 2012年ごろ以降 | スマートフォンの世帯普及が加速 | 常時接続が前提になり情報収集が高速化 | 総務省 e-Stat 通信利用動向調査 |
生活ツールの移行年表(抜粋)
カテゴリ | 主な転換点 | 参考 |
---|---|---|
携帯ゲーム | ニンテンドーDS(2004)、PSP(2004) | 任天堂・SIE公式 |
据置ゲーム | Wii(2006) | 任天堂公式 |
連絡手段 | メールからLINE(2011)へ | LINE 会社情報 |
動画視聴 | レンタル中心からHulu日本開始(2011) | HJホールディングス |
端末 | スマホ世帯保有31.4%(2012) | 総務省 通信利用動向調査 |
Z世代とミレニアル世代のちょうど境目


国際的な区分では、ミレニアル世代が1981〜1996年、Z世代が1997〜2012年に生まれた人を指す整理が広く使われています。
1997年生まれはこの境目に位置し、上の価値観と下の価値観を両方理解しやすいポジションにあります。
教育面でも、2008年告示の新しい学習指導要領が段階的に実施され、2011年度に小学校、2012年度に中学校、2013年度に高校で本格運用という時期を通過しました。
ゆとりから「脱ゆとり」への切り替えの真ん中を体験した世代でもあります。
指標 | ミレニアル世代(1981〜1996年生) | Z世代(1997〜2012年生) | 境目の目安(1997年周辺) | 参考リンク(公式・一次情報) |
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世代定義(出生年) | 1981〜1996年生まれが広く用いられる定義 | 1997〜2012年生まれが広く用いられる定義 | 1997年生まれが両世代の境界に位置 | Pew Research Center |
主な情報源・デバイス | テレビとPCウェブを併用、ブログ/ポータル、ガラケー期が長い | スマホ前提、SNS/動画配信が中心、常時接続が当たり前 | 2012年の世帯スマホ保有率31.4%でスマホ普及が加速 | 総務省 e-Stat 通信利用動向調査 |
コミュニケーション手段 | メール、掲示板、mixiなどからスタートし段階的にSNSへ | LINEやInstagramなどモバイルSNSが起点、既読文化が定着 | LINE国内サービス開始(2011年)で学生間の連絡が一気に移行 | LINE 公式 Instagram 公式 |
教育カリキュラム | ゆとり教育(2002年度施行)が中核 | 脱ゆとりへの転換期を通過し論理重視の学習にシフト | 新学習指導要領:小学校2011、中学校2012、高校2013に全面実施 | 文部科学省 学習指導要領(平成20年改訂) |
働き方・就職環境 | 対面中心の採用/勤務が基本、景気局面により差 | オンライン選考・リモート勤務が急拡大、ツール活用が常態化 | 2019→2020で有効求人倍率1.60→1.18へ低下、テレワーク実施率が急伸 | 厚生労働省 一般職業紹介状況 国土交通省 テレワーク人口実態調査 |
ハイブリッドな価値観(比較表)
項目 | ミレニアル寄り(上の世代の文脈) | Z世代寄り(下の世代の文脈) |
---|---|---|
情報源 | テレビ+Webの併用 | SNS・動画プラットフォーム中心 |
仕事観 | 安定志向と成長機会の両立 | タイムパフォーマンス重視で転身も柔軟 |
学習スタイル | 参考書+検索で積み上げ | 検索+動画+コミュニティで最短理解 |
コミュニケーション | 既存ツールを使いこなす | 新ツールを先に試して最適化 |
この二面性が、社内のジェネレーションギャップをつなぐ「翻訳役」としての強みにつながります。制度やルールの背景も説明でき、同時に新しいやり方へのアップデートも早いのが特徴です。
Pewの年代定義と日本の教育カリキュラム転換のタイムラインが、1997年生まれの特性を客観的に裏づけています。
1997年生まれやばいの背景と実例


- 子ども時代を彩った1997年生まれの懐かしいもの
- 当時みんなが夢中になった1997年生まれの流行ったもの
- 中学時代に流行った曲で振り返る1997年生まれ
- 社会や時代の変化が与えた1997年生まれへの影響
子ども時代を彩った1997年生まれの懐かしいもの


幼少期から小学校高学年にかけては、家庭のメディア環境がめまぐるしく変化しました。VHSからDVD、そしてブルーレイへ。ゲームはニンテンドーDSやPSPの携帯機が主役になり、据置ではWiiが直感操作で家族のリビングを席巻。
発売年を俯瞰すると、DS(2004年12月2日)、PSP(2004年12月12日)、Wii(2006年12月2日)で、学校行事や放課後の記憶と重なります。
通信環境や機器の普及も生活を変えました。2012年の調査では、世帯のスマートフォン保有が31.4%とされ、ここから一気にスマホ中心の生活へと転換していきます。
LINEの登場(2011年)やHulu日本版のサービス開始(2011年)も重なり、連絡・娯楽・学びがポケットの中に集約されていきました(出典:LINE 会社情報、HJホールディングス)。
当時の文具や遊びもアナログの魅力が健在です。プリクラ、プロフィール帳、キャラクター文具、下敷きのコレクションなど、手元に残るモノ文化と、デジタルの利便性が同居。
アナログ×デジタルの両立を子ども時代から自然に経験したことが、のちの柔軟な適応力や比較思考につながっています。
カテゴリ | 時期(目安) | 代表アイテム/サービス | 思い出ポイント | 参考リンク(公式中心) |
---|---|---|---|---|
映像メディアの移行 | 2000年代前半〜後半 | VHS → DVD → Blu-ray | 家の棚にVHSとDVDが同居し、その後Blu-rayへと主役交代 | Blu-ray Disc Association |
携帯ゲーム機の全盛 | 2004年〜 | ニンテンドーDS/PSP | すれちがい通信や協力プレイで休み時間が一気に盛り上がる | 任天堂 DS 公式 PlayStation 公式 |
据置ゲームの体感ブーム | 2006年〜 | Wii(モーション操作) | リビングで家族や友だちと体を動かす“体感ゲーム”が一大ムーブ | 任天堂 Wii 公式 |
音楽プレーヤーの進化 | 2000年代前半〜 | iPod/ウォークマン(デジタルオーディオ) | CDと並行してデジタル音楽が普及し、通学のBGMが一気に多様化 | Apple iPod 公式サポート ソニー ウォークマン 公式 |
写真・文具カルチャー | 2000年代前半〜 | プリクラ/プロフィール帳/キャラクター文具 | プロフィール帳の交換やプリクラ台紙づくりなど“手元に残す”文化が定番 | フリュー プリントシール機 公式 |
当時みんなが夢中になった1997年生まれの流行ったもの


低学年〜中学年はテレビと雑誌が情報の中心でしたが、高学年〜中学期にはYouTubeやSNS、オンデマンド配信が急速に存在感を増しました。2011年にHuluが日本でサービスを始め、同年にLINEがスタート。
個人の時間に合わせて動画を観る、既読で会話を進める、といった「時間設計の主導権」がユーザー側に移りました。
スマホ普及の追い風も大きく、2012年の時点で世帯ベースの保有が3割超。ここから学年が進むほど、連絡はLINE、情報はSNS、娯楽は配信という習慣が当たり前に。情報の取捨選択と更新の速さが身についたのは、この環境の副産物です。
マーケティング視点では、トレンドの「検知→共有→拡散」のサイクルをクラス単位で回す体験を若いうちから持った世代とも言えます。
SNSの普及やスマホの常時接続性が、熱量の高いファンダム形成と、短期の流行を連鎖させる土壌を整えました。
カテゴリ | 時期(目安) | 代表トレンド・作品 | 特徴 | 参考リンク(公式中心) |
---|---|---|---|---|
SNS・メッセージ | 2011年〜 | LINE(国内サービス開始) | 既読・グループ機能で中学〜高校の連絡網が一気に移行 | LINE 公式 |
動画/配信プラットフォーム | 2010年頃〜 | YouTube、ニコニコ動画、Hulu(日本サービス開始 2011年) | テレビ中心からオンデマンド視聴へ移行し、放課後の情報源が多様化 | YouTube 公式 ニコニコ 公式 HJホールディングス(Hulu Japan) |
音楽チャートの主役 | 2010〜2012年 | AKB48(ヘビーローテーション、フライングゲット、Everyday、カチューシャ、真夏のSounds good ! など) | 学校行事やカラオケの定番化、年間ランキング上位を席巻 | オリコン 年間ランキング |
スマホゲームの台頭 | 2012年〜 | パズル&ドラゴンズ(2012)、モンスターストライク(2013) | 通学時間に協力・対戦が常態化、クラス内で攻略共有が加速 | パズル&ドラゴンズ 公式 モンスターストライク 公式 |
K-POPブーム(日本展開) | 2010〜2012年 | 少女時代、KARA などの日本ヒット | ダンスパフォーマンスとMV文化が定着し、プレイリスト文化を牽引 | 少女時代 日本公式(UNIVERSAL) KARA 日本公式(UNIVERSAL) |
中学時代に流行った曲で振り返る1997年生まれ


2010〜2012年ごろの音楽シーンは、まさに過渡期でした。CDはまだ強いけれど、スマホや配信が生活に入り始め、教室の会話もテレビとネットのハイブリッドに。
象徴的なのがAKB48と嵐の一騎打ちで、2010年はAKB48のBeginnerとヘビーローテーションが年間上位、嵐もMonsterやTroublemakerで存在感を放ちました。
2011年はインパクトがさらに増し、AKB48が年間シングルTOP5を史上初めて独占。フライングゲットやEveryday、カチューシャが学校行事のBGMにまで浸透していきます。
2012年も勢いは続き、真夏のSounds good !、ギンガムチェック、UZAなどが年間上位を占めました。
配信・SNS側でも潮目が変わります。ニコニコ発のボーカロイド曲が文化祭をにぎわせ、K-POPはガールズグループを中心にチャートへ定着。LINEが2011年にサービスを開始し、友だち間の曲共有やプレイリスト文化が一気に加速しました。
こうして見ると、1997年生まれの「中学で流行った曲」は、CDランキングの王道ヒットと、ネット由来の楽曲が同じタイムラインで語られる不思議な時代性が特徴です。テレビの前に集まる体験と、スマホで一斉に再生する体験の両方を自然に行き来できたのが、この学年帯の強みなんですよね。
曲名 | アーティスト | 発売年 | 特徴・当時のトピック |
---|---|---|---|
ヘビーローテーション | AKB48 | 2010年 | クラス行事やカラオケの定番曲として浸透し、MVと振り付けの話題性が高かった |
Monster | 嵐 | 2010年 | 日本テレビ系ドラマ「怪物くん」主題歌として認知度が急伸し、テレビ露出も多かった |
フライングゲット | AKB48 | 2011年 | サビの決めポーズが流行し、バラエティや学校イベントでのダンス定番として広まった |
Everyday、カチューシャ | AKB48 | 2011年 | 初夏の定番ソングとしてヒットし、当時の年間チャート上位を賑わせた |
真夏のSounds good ! | AKB48 | 2012年 | 夏の大型タイアップやテレビ出演が多く、世代共通のサマーアンセムとして支持された |
社会や時代の変化が与えた1997年生まれへの影響


この学年帯は、社会のイベントに直撃されています。たとえば就職期。求人環境は2019年の有効求人倍率が年平均1.60と高水準だった一方、2020年はコロナ禍で1.18へ低下。新卒タイミングに向けてギアチェンジが必要になりました。
働き方でも常識が更新されます。2020年は企業や自治体でテレワーク導入が一気に進み、国土交通省のテレワーク人口実態調査では緊急事態宣言期に実施率が急上昇したと公表。
常態化の度合いは業界差があるものの、会議やナレッジ管理のデジタル化が標準装備になりました。
1997年生まれが強いのは、ここで「アナログとデジタルの橋渡し」に回れることです。メール文化もチャット文化も両方わかるので、ドキュメント化・再現性のある業務設計・オンライン合意形成の3点を短期間で整えられる。しかも、教育の切り替え(ゆとりから脱ゆとり)を経験しているため、根性論よりも根拠と工程を重視する傾向が強いのも相性がいいポイントです。
さらに、生活面のデジタル移行にも耐性があります。動画配信サービスは日本で2011年にHuluが上陸し(現HJホールディングスのサービス)、オンデマンド視聴が一般化。LINEの普及も相まって、情報収集・連絡・視聴・決済がスマホ中心へと収れんしました。
こうした環境変化の中で磨かれたのが、要点を素早くつかむ情報処理、ツール選定の勘所、そして「タイムパフォーマンス」を軸にした選択眼です。したがって、1997年生まれの「やばい」はネガティブではなく、変化に強いという意味でポジティブに使われる場面が増えています。
変化の領域 | 時期(主に該当年) | 具体的な出来事・指標 | 世代への主な影響 | 参考リンク(公式) |
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教育カリキュラムの転換 | 2011〜2013年 | 学習指導要領(2008年改訂)の全面実施:小学校2011年度/中学校2012年度/高等学校2013年度 | ゆとりから脱ゆとりへの切替を在学中に経験し、根拠や手順を重視する学習姿勢が醸成 | 文部科学省 学習指導要領 |
スマートフォン普及 | 2012年(指標) | 世帯のスマートフォン保有率31.4%(平成24年 通信利用動向調査) | 常時接続が一般化し、検索・連絡・視聴・決済がスマホ中心へ移行 | 総務省 通信利用動向調査 |
コミュニケーション基盤の変化 | 2011年 | LINE 国内サービス開始(グループ・既読機能) | クラスや部活の連絡網がメールからチャットへ急速に転換し、情報共有のスピードが上昇 | LINE 公式サイト |
動画視聴のサブスク化 | 2011年 | Hulu 日本サービス開始(オンデマンド視聴の普及) | テレビ中心から配信中心へ移行し、学業・部活の合間に視聴時間を最適化 | HJホールディングス(Hulu Japan) |
雇用環境・働き方の転換 | 2019〜2020年 | 有効求人倍率:2019年1.60 → 2020年1.18へ低下/テレワーク実施率が緊急事態宣言期に急上昇 | 新卒期に採用・研修のオンライン化を経験し、文書化・非同期コミュニケーションのスキルが定着 | 厚生労働省 一般職業紹介状況 国土交通省 テレワーク人口実態調査 |
総まとめ:1997年生まれがやばいと言われる真相
記事をまとめます。
- デジタルとアナログの橋渡しが自然にできる世代観
- ゆとりと脱ゆとりを横断し根拠重視の学習姿勢を形成
- 情報処理の速さとツール選定力で変化に強く適応
- 2010年前後の王道J-POPとネット発ヒットを両取り
- LINE普及と配信拡大で共有と再生の速度が加速
- 教室とスマホが同じタイムラインで接続された経験
- 2019から2020の求人環境変化を初期キャリアで経験
- テレワーク常態化で文書化と合意形成の技術が向上
- 仕事観は成果と持続性重視で仕組み作りに強み
- 芸能人やスポーツ選手に同世代の主役級が多数
- ハリウッドやグローバル領域でも影響力が拡大
- 懐かしいものと新しいものの両方に感度が高い
- 流行ったもののスキャン能力が高く応用が速い
- 中学で流行った曲がCDとネットの橋渡しを象徴
- 1997年生まれやばいは変化対応力の高さを指す認識