インターネットの安全性や速度を向上させたいなら、AndroidのプライベートDNSの活用がおすすめだ。通常、スマホはプロバイダのホスト名を基に提供されるDNSサーバーを自動的に利用するが、プライベートDNSとは手動で信頼できるDNSを指定し、通信のプライバシー保護やセキュリティを強化できる機能である。特に、GoogleのパブリックDNSやCloudflareのDNSを設定することで、より快適なネット環境を構築できる。
しかし、自動にするとどうなるのか、または手動でホスト名を指定する方法がわからず、正しく設定できていないケースも多い。また、設定後に「サーバーにアクセスできません」や「接続できませんでした」といったエラーが発生することもあるため、適切なトラブルシューティングが必要だ。さらに、プライベートDNSには広告ブロック機能を提供するものもあり、快適なインターネット環境を求めるユーザーにも人気がある。
一方で、プライベートDNSを利用する際のデメリットも理解しておかなければならない。例えば、一部のWi-Fi環境やゲームのサーバーによっては、接続が制限される場合がある。また、DNSのホスト名を誤って入力すると、設定を保存できないことがあるほか、IPv6に対応していないDNSを選んでしまうと正常に機能しない可能性もある。
本記事では、AndroidでのプライベートDNSのおすすめ設定方法を詳しく解説し、DNSサーバーの選び方やエラーの対処法まで幅広く紹介する。「自動」や「オフ」の違いを理解し、最適な設定を行うことで、より安全で快適なネット環境を手に入れよう。
- AndroidのプライベートDNSとは何か、その仕組みやメリット・デメリットを理解できる
- おすすめのプライベートDNS設定方法と、Google Public DNSなどの適切なDNSサーバーの選び方がわかる
- プライベートDNSのトラブル対処法(接続エラー、保存できない問題、IPv6対応など)を学べる
- ゲームや広告ブロックへの影響を含め、プライベートDNSを利用する際の注意点を把握できる
AndroidのプライベートDNSのおすすめ設定方法

AndroidのプライベートDNSを適切に設定すると、通信の安全性が向上し、インターネットの動作が安定します。特に、Google Public DNSやCloudflare DNSのような信頼性の高いサービスを利用すれば、セキュリティを強化しつつ、より快適なネット環境を構築できます。
設定を行うには、まず「設定」アプリを開き、「ネットワークとインターネット」を選択します。その後、「プライベートDNS」の項目を見つけ、「プライベートDNSプロバイダのホスト名」を選択して、指定するDNSのホスト名を入力します。例えば、Googleのサービスを利用する場合は「dns.google」、Cloudflareを選ぶなら「1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com」と入力し、「保存」をタップすれば完了です。
ただし、すべての環境で必ずしも有効とは限らず、一部のWi-Fiネットワークでは接続に影響が出ることがあります。また、DNSのホスト名を誤って入力するとインターネットに接続できなくなる可能性があるため、設定後は実際にWebサイトが正しく表示されるか確認しましょう。Android 9以降の端末でのみ利用できる機能であるため、古いバージョンのOSでは対応していない点にも注意が必要です。
安全性を向上させるだけでなく、通信速度の向上や広告のブロック機能など、さまざまなメリットが期待できるため、自分の利用環境に合ったDNSプロバイダを選び、最適な設定を行うと良いでしょう。
Googleの公式サポートページでも、Google Public DNSの特徴や設定方法について説明されています。詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
- プライベートDNSとは?仕組みを解説
- プライベートDNSのメリットとデメリット
- AndroidでのプライベートDNSの設定手順
- プライベートDNSを自動にするとどうなる?
- プライベートDNSで接続できませんでした?原因と対策
- プライベートDNSが保存できない時の対処法
プライベートDNSとは?仕組みを解説
プライベートDNSとは、Android端末で利用するDNSサーバーを手動で指定し、通信の安全性やプライバシー保護を強化する機能のことです。通常、スマートフォンは通信キャリアやインターネットプロバイダが提供するDNSを自動で使用しますが、この設定を変更することで、より信頼性の高いDNSを選択し、セキュリティリスクを軽減することができます。
DNS(Domain Name System)は、WebサイトのアドレスをIPアドレスに変換する役割を持ちます。たとえば、ブラウザで「google.com」と入力すると、DNSがそれを「8.8.8.8」などのIPアドレスに変換し、正しいサーバーに接続する仕組みです。プライベートDNSを設定することで、この変換作業が暗号化され、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防ぐことが可能になります。
特に「DNS over TLS(DoT)」や「DNS over HTTPS(DoH)」といった技術を利用すれば、通信内容を暗号化できるため、公衆Wi-Fiなどの安全性が確保されていないネットワークでも安心して利用できます。また、Google Public DNSやCloudflare DNSなどの高速なサーバーを選べば、応答速度の向上も期待できます。
一方で、一部の企業や公共施設のネットワークでは、プライベートDNSを設定するとインターネットに接続できなくなることもあります。特定のセキュリティポリシーが適用されている環境では、暗号化されたDNS通信がブロックされるケースがあるため、接続が不安定になった場合は「自動」または「オフ」に戻すことで問題を解決できます。
Android 9以降の端末でのみ利用可能な機能ですが、適切に設定すれば、インターネットの安全性を向上させ、より快適なネット環境を構築できるため、特にセキュリティ意識の高いユーザーにはおすすめです。
プライベートDNSのメリットとデメリット
プライベートDNSを設定することで、インターネットの安全性や利便性が向上しますが、一方でデメリットも存在します。利用する際は、メリットとデメリットを正しく理解し、自分の使用環境に合っているかを確認することが大切です。
プライベートDNSのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
DNSの通信を暗号化し、セキュリティを向上できる | 企業や学校のネットワークで接続制限がかかる場合がある |
プライバシー保護が強化され、データの盗聴を防げる | 一部のアプリやゲームで接続エラーが発生する可能性がある |
Google Public DNSやCloudflare DNSを利用すると速度向上の可能性がある | ホスト名の入力ミスでインターネットに接続できなくなる |
広告ブロック機能を持つDNSを使用すると、広告を非表示にできる | 設定ミスや特定のネットワーク環境では動作しないことがある |
DNSサーバーを自由に選べるため、信頼性の高いプロバイダを利用できる | IPv6に対応していないサービスでは、接続できないことがある |
メリット
1. セキュリティの向上
プライベートDNSでは、DNSの通信が暗号化されるため、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防ぐことができます。特に、公共のWi-Fiを使用する際に安全性が高まるため、外出先でのネット利用がより安心になります。
2. プライバシー保護
通常のDNSは、通信事業者やネットワーク管理者がアクセス履歴を記録することがあります。しかし、プライベートDNSを使用すると、利用者のWeb閲覧履歴が記録されにくくなり、個人情報の保護につながります。
3. 通信の安定性と速度向上
Google Public DNSやCloudflare DNSのような高速で安定したDNSサーバーを選ぶことで、Webページの読み込み速度が向上することがあります。特に、通信環境が不安定な場合に効果が期待できます。
4. 広告や不正サイトのブロック
一部のプライベートDNSサービスでは、広告や悪意のあるサイトへのアクセスを自動でブロックする機能を提供しています。これにより、安全で快適なインターネット環境を構築できます。
デメリット
1. 一部のネットワークで接続できなくなる可能性
企業や学校のネットワークでは、セキュリティ対策の一環として、プライベートDNSがブロックされていることがあります。そのため、特定のWi-Fi環境ではインターネットに接続できなくなる場合があります。
2. 一部のアプリやサービスが動作しない
特定のオンラインゲームや企業向けのシステムでは、独自のDNS設定が必要になることがあります。プライベートDNSを有効にすると、これらのサービスが正しく動作しなくなることがあるため注意が必要です。
3. 設定ミスによる通信トラブル
DNSのホスト名を誤って入力すると、インターネットに接続できなくなることがあります。その場合、正しい設定に戻すまでネットが使えなくなるため、設定時には十分に確認が必要です。
4. IPv6に対応していないサービスがある
プライベートDNSは、IPv6対応のDNSサーバーを利用することで、より高速な通信が可能になります。しかし、一部のサービスではIPv6に対応しておらず、利用できない場合があるため、サーバーの選択は慎重に行う必要があります。
このように、プライベートDNSはセキュリティや利便性の向上につながる一方で、環境によっては不具合が生じることもあります。利用する前に、自分の使用状況に合っているかを確認し、最適なDNSを選ぶことが重要です。
AndroidでのプライベートDNSの設定手順
Androidでは、プライベートDNSを簡単に設定できます。特にAndroid 9以降の端末では、標準機能としてDNSの変更が可能になっており、ユーザーが手動で信頼できるDNSサーバーを指定できます。以下の手順に従って設定を行いましょう。
1. 設定アプリを開く
ホーム画面またはアプリ一覧から「設定」を開きます。ここでは、インターネット接続やセキュリティに関する設定を変更できます。
2. 「ネットワークとインターネット」へ進む
設定画面をスクロールし、「ネットワークとインターネット」をタップします。機種によっては「Wi-Fiとネットワーク」と表記されている場合もあります。
3. 「プライベートDNS」を選択
「詳細設定」または「接続と共有」の項目を開き、「プライベートDNS」というメニューを探します。このオプションが表示されていない場合は、使用しているAndroidのバージョンが古い可能性があります。
4. 「プライベートDNSプロバイダのホスト名」を選択
デフォルトでは「自動」または「オフ」に設定されていますが、「プライベートDNSプロバイダのホスト名」を選択します。
5. 信頼できるDNSのホスト名を入力
以下のようなホスト名を入力します。
- Google Public DNS →
dns.google
- Cloudflare DNS →
1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com
- Quad9 DNS →
dns.quad9.net
DNSプロバイダによっては、特定のセキュリティ対策を備えたDNSも提供しているため、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
6. 「保存」をタップして設定を完了する
入力したホスト名を確認し、「保存」ボタンをタップします。正しく設定されていれば、インターネットの接続が維持されたままDNSの変更が反映されます。
7. 設定の確認と動作テスト
DNSの設定が正しく適用されているか確認するために、ブラウザを開いてWebページにアクセスしてみましょう。もし「サーバーにアクセスできません」などのエラーメッセージが表示された場合は、ホスト名の入力ミスやネットワーク環境の影響が考えられるため、再確認が必要です。
この設定を適用することで、安全性の向上や通信速度の最適化が期待できます。ただし、一部のネットワークでは接続が制限されることがあるため、その際は設定を「自動」に戻すことで解決できます。自分の環境に合わせて最適な設定を行いましょう。
プライベートDNSを自動にするとどうなる?
AndroidのプライベートDNSには「自動」「オフ」「手動(ホスト名指定)」の3つの設定があります。その中でも「自動」を選択すると、どのような影響があるのかを詳しく解説します。
1. 利用可能な暗号化DNSが自動で適用される
「自動」を選択すると、接続先のネットワークが対応している場合に、暗号化されたDNSが自動的に適用されます。特に、Wi-Fi環境やモバイルデータ通信で異なるDNSサーバーが使われることがあるため、環境ごとに適切なDNSを自動的に選んでくれる仕組みです。
2. プライバシー保護やセキュリティ対策が向上する可能性
インターネット通信をより安全にするために、プライベートDNSはDNSの問い合わせを暗号化してくれます。「自動」に設定すると、対応しているネットワークでは暗号化が有効になり、第三者によるデータの盗み見や改ざんを防ぐ効果が期待できます。
3. 一部のネットワークでは機能しないことがある
プライベートDNSが「自動」に設定されていても、すべてのネットワークで暗号化されたDNSが使われるわけではありません。企業や学校のネットワーク、公共Wi-FiではプライベートDNSが無効化されることがあり、その場合は通常のDNSが適用されます。
4. 接続トラブルが発生する可能性もある
まれに、「自動」に設定しているとインターネット接続が不安定になることがあります。特に、ネットワーク側で特定のDNSサーバーを使用するよう制限されている場合や、DNSの応答速度が遅いときに影響を受けることがあります。こうした場合は、「オフ」に設定するか、手動で信頼できるDNSを指定するのがおすすめです。
5. どのDNSが使用されているか分かりにくい
「自動」にしていると、実際にどのDNSサーバーが使われているのかを確認するのが難しくなります。安全なDNSを利用したい場合は、手動でGoogle Public DNS(dns.google)やCloudflare DNS(1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com)を設定するとよいでしょう。
プライベートDNSの「自動」設定は、基本的に便利な機能ですが、すべての環境で最適とは限りません。インターネット接続が不安定になる場合や、特定のDNSを使いたい場合は、手動で設定することも考えましょう。
プライベートDNSで接続できませんでした?原因と対策
プライベートDNSを設定した後に「接続できませんでした」というエラーが表示されることがあります。この問題は、さまざまな原因で発生するため、それぞれの理由と対策を紹介します。
プライベートDNSの接続エラーと対策
発生するエラー | 原因 | 解決策 |
---|---|---|
サーバーにアクセスできません | DNSホスト名の入力ミス | 正しいホスト名(例: dns.google, 1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com)を確認して再入力する |
接続できませんでした | 設定したDNSサーバーがダウンしている | 他のDNSサーバー(Google, Cloudflare, Quad9など)に切り替えて試す |
インターネットに接続できない | ネットワーク環境がDNSの変更を許可していない | プライベートDNSを「自動」または「オフ」に戻して確認する |
特定のアプリが動作しない | アプリが独自のDNSを必要としている | プライベートDNSを無効化し、標準のDNS設定に戻す |
Wi-Fi接続時にDNSが適用されない | ルーターがプライベートDNSをブロックしている | 別のWi-Fiに接続するか、モバイルデータで試す |
IPv6ネットワークで機能しない | 使用中のDNSサーバーがIPv6に対応していない | IPv6対応のDNS(例: 2001:4860:4860::8888, 2606:4700:4700::1111)を利用する |
設定が保存できない | セキュリティアプリやVPNが干渉している | 一時的にVPNやセキュリティアプリを無効化して再試行する |
プライベートDNSの影響でゲームが遅延する | DNSサーバーの応答時間が遅い | より高速なDNS(Google Public DNS, Cloudflare DNS)に変更する |
1. ホスト名の入力ミス
プライベートDNSを手動で設定する場合、DNSプロバイダーのホスト名を正しく入力しないと機能しません。たとえば、Google Public DNSなら「dns.google」、Cloudflareなら「1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com」と正確に入力する必要があります。間違えてしまうと、インターネットに接続できなくなるため、入力内容を再確認しましょう。
2. DNSサーバーが利用できない状態
設定したDNSサーバー自体がダウンしている、または一時的にアクセスできない可能性があります。この場合は、別のDNSサーバーに切り替えるか、しばらく待ってから再接続してみるのが有効です。例えば、GoogleのDNSが使えない場合は、CloudflareやQuad9などの別のDNSを試してみましょう。
3. ネットワーク環境による制限
企業や学校のWi-Fi、公共のネットワークでは、独自のDNSを強制的に使用するよう設定されていることがあります。そのため、プライベートDNSを有効にしても接続できない場合があります。こうしたネットワークでは、プライベートDNSを「オフ」にするか、ネットワーク管理者に問い合わせる必要があります。
4. モバイル通信での問題
一部の携帯キャリアでは、独自のDNSを強制適用しており、プライベートDNSが機能しないことがあります。この場合、別のDNSを試すか、プライベートDNSの設定を「自動」に変更して、キャリアが提供するDNSに切り替えてみると解決することがあります。
5. IPv6対応のDNSサーバーが必要な場合
一部のネットワークでは、IPv6に対応していないDNSサーバーを使用すると、インターネットに接続できなくなることがあります。たとえば、Google Public DNSのIPv6アドレス(2001:4860:4860::8888)やCloudflareのIPv6アドレス(2606:4700:4700::1111)を使用すると、接続できる可能性があります。
6. 設定の保存ができていない
設定を変更しても「保存」ボタンを押さないと、設定が反映されません。特に、ホスト名を入力した後に「保存」するのを忘れていると、プライベートDNSが適用されないため、必ず確認しましょう。
7. 一度設定をリセットしてみる
問題が解決しない場合は、プライベートDNSの設定を「オフ」にしてから、再度手動で設定し直してみるのも有効です。また、スマホの再起動を行うと、ネットワークの不具合が解消されることがあります。
プライベートDNSが保存できない時の対処法
AndroidのプライベートDNSを設定しようとした際、「保存できない」「設定が反映されない」という問題が発生することがあります。この原因はいくつか考えられ、それぞれ適切な対処方法を試すことで解決できる可能性があります。
プライベートDNSが保存できない時の対処法
保存できない理由 | 解決策 |
---|---|
ホスト名の入力ミス | Google Public DNSなら「dns.google」、Cloudflareなら「1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com」を正しく入力する |
インターネットに接続されていない | Wi-Fiやモバイルデータ通信が有効か確認し、安定したネット環境で再試行する |
DNSサーバーが利用不可 | 別のDNSサーバー(Google, Cloudflare, Quad9など)を試してみる |
ネットワーク環境による制限 | 企業や学校のWi-FiではプライベートDNSがブロックされるため、別のネットワークで試す |
設定アプリの不具合 | スマホを再起動し、再度設定を試す |
プライベートDNSがオフになっている | 「プライベートDNSプロバイダのホスト名」を選択し、ホスト名を入力後に「保存」をタップする |
Androidのバージョンが古い | Android 9以降で利用可能な機能のため、端末のOSバージョンを確認する |
設定アプリのキャッシュが影響している | 「設定」アプリのキャッシュをクリアし、再試行する |
VPNやセキュリティアプリの干渉 | 一時的にVPNやセキュリティアプリをオフにして設定を試す |
最終手段としてリセットが必要 | 「ネットワーク設定のリセット」または「すべての設定をリセット」を試す(リセット前にバックアップを取る) |
1. ホスト名の入力ミスを確認する
プライベートDNSの設定では、ホスト名を正しく入力しないと保存できません。例えば、Google Public DNSを設定する場合は「dns.google」、CloudflareのDNSなら「1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com」と入力する必要があります。ホスト名のスペルミスや余計なスペースが入っていないか確認しましょう。
2. インターネットに接続されているかチェックする
プライベートDNSの設定を保存する際、スマホがインターネットに接続されていないと、ホスト名の確認ができず、設定が保存できないことがあります。Wi-Fiやモバイルデータ通信がオフになっていないかを確認し、安定した通信環境で再試行してください。
3. DNSサーバーが利用可能か調べる
一部のDNSサーバーは特定のネットワーク環境では利用できないことがあります。例えば、企業や学校のWi-Fiでは独自のDNSが設定されており、外部のDNSサーバーを指定できないことがあります。こうした場合は、別のネットワークに接続して試すか、異なるDNSサーバーを設定するのが有効です。
4. スマホを再起動してみる
設定が反映されない場合、一度スマホを再起動すると解決することがあります。特に、設定を変更した直後に保存できない場合は、再起動後に再度設定を試してみてください。
5. 一時的にプライベートDNSを「オフ」にする
設定がうまく保存できない場合、一度プライベートDNSを「オフ」に設定してから、再度「プライベートDNSプロバイダのホスト名」を選択し、正しいホスト名を入力することで保存できることがあります。
6. Androidのバージョンを確認する
プライベートDNSの機能はAndroid 9以降で対応しています。もし古いバージョンのAndroidを使用している場合、設定自体が利用できない可能性があります。スマホの「設定」→「デバイス情報」からAndroidのバージョンを確認し、必要に応じてアップデートを検討しましょう。
7. 設定アプリのキャッシュをクリアする
スマホの「設定」アプリのキャッシュが影響し、DNSの設定が正常に保存できない場合があります。以下の手順でキャッシュを削除し、再度試してみてください。
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリと通知」または「アプリ管理」を選択
- 「設定」アプリを探して選択
- 「ストレージとキャッシュ」→「キャッシュを削除」を実行
これにより、設定アプリの動作が正常に戻ることがあります。
8. セキュリティアプリやVPNの影響を疑う
一部のセキュリティアプリやVPNアプリは、DNSの変更をブロックする場合があります。特に、広告ブロック機能を備えたアプリを使用している場合は、設定を一時的に無効にしてから、プライベートDNSの設定を試してみましょう。
9. 工場出荷時の設定にリセットする(最終手段)
どうしても設定が保存できない場合は、スマホの設定をリセットすることで解決できる場合があります。ただし、リセットするとすべてのデータが消えるため、バックアップを取ってから実行してください。
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「システム」→「リセットオプション」へ進む
- 「すべての設定をリセット」または「ネットワーク設定のリセット」を選択
- 確認メッセージを確認し、リセットを実行
AndroidのプライベートDNSにおすすめのDNSサーバー

AndroidのプライベートDNSにおすすめのDNSサーバー
DNSサーバー名 | 優先DNS(IPv4) | 代替DNS(IPv4) | 優先DNS(IPv6) | 代替DNS(IPv6) | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
Google Public DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 | 2001:4860:4860::8888 | 2001:4860:4860::8844 | 高速・信頼性が高い・セキュリティ強化 |
Cloudflare DNS | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 | 2606:4700:4700::1111 | 2606:4700:4700::1001 | 低遅延・プライバシー保護・安定した通信 |
Quad9 | 9.9.9.9 | 149.112.112.112 | 2620:fe::fe | 2620:fe::9 | マルウェア・フィッシング対策が強化 |
OpenDNS | 208.67.222.222 | 208.67.220.220 | 2620:119:35::35 | 2620:119:53::53 | コンテンツフィルタリング機能付き |
AdGuard DNS | 94.140.14.14 | 94.140.15.15 | 2a10:50c0::ad1:ff | 2a10:50c0::ad2:ff | 広告・トラッキングをブロック |
Cloudflareが提供する「1.1.1.1」は、世界最速レベルのDNSサーバーとして人気があります。プライベートDNSに設定することで、より高速かつ安全な通信が可能になります。設定手順については、Cloudflareの公式ブログで詳しく解説されています。
- GoogleのパブリックDNSを使うメリット
- プロバイダのホスト名を指定する方法
- IPv6対応のDNSサーバーはある?
- 広告ブロックができるDNSサーバーは?
- プライベートDNSはゲームに影響する?
GoogleのパブリックDNSを使うメリット
GoogleのパブリックDNS(Google Public DNS)を利用すると、インターネットの速度やセキュリティが向上する可能性があります。一般的に、通信事業者(プロバイダ)が提供するDNSよりも、高速で信頼性の高い通信が期待できるため、多くのユーザーに選ばれています。
GoogleのパブリックDNSを使うメリット
メリット | 詳細 |
---|---|
速度向上 | GoogleのDNSは最適化されたキャッシュシステムを採用しており、サイトの読み込み速度が向上する。 |
信頼性 | Googleの大規模なデータセンターにより、ダウンタイムが少なく安定したインターネット接続を提供。 |
セキュリティ強化 | 不正サイトのフィルタリング機能があり、フィッシング詐欺やマルウェアサイトへのアクセスを防ぐ。 |
無料で利用可能 | 特別な登録や料金不要で、誰でも手軽に利用できる。 |
IPv6対応 | 最新のインターネット技術であるIPv6にも対応しており、将来的なネットワーク環境の変化に適応可能。 |
1. インターネットの速度が向上しやすい
GoogleのパブリックDNSは、独自のキャッシュシステムを持っており、DNSの問い合わせを素早く処理できます。そのため、ウェブサイトへのアクセスが速くなり、特に海外のサイトを閲覧する際に効果を感じることが多いです。
2. 高い信頼性と安定性
一般的なプロバイダのDNSは、利用者の増加や障害の影響を受けやすく、接続が不安定になることがあります。一方、GoogleのパブリックDNSは、世界中のデータセンターで管理されており、サーバーのダウンタイムが少ないため、安定した通信を提供できます。
3. セキュリティ強化
GoogleのパブリックDNSは、不正なウェブサイトやフィッシング詐欺サイトへのアクセスを防ぐ機能を備えています。さらに、DNSの問い合わせを暗号化することで、第三者による盗聴や改ざんを防ぐことができるため、安全性が向上します。
4. 制限の回避が可能な場合も
一部のプロバイダは、特定のサイトやサービスへのアクセスを制限していることがあります。GoogleのパブリックDNSを利用すると、その制限を回避できる場合があるため、自由にインターネットを利用したい人にとって便利です。
5. 無料で利用できる
GoogleのパブリックDNSは、誰でも無料で利用できます。特別な登録や契約は不要で、設定を変更するだけで使用可能なため、手軽に導入できます。
Google Public DNSは、通信の高速化やセキュリティ向上を目的とした無料のDNSサービスです。AndroidのプライベートDNSとして設定することで、安全でスムーズなネット環境を構築できます。具体的な設定手順は、Googleの公式ガイドで詳しく解説されています。
プロバイダのホスト名を指定する方法
AndroidのプライベートDNS機能を利用すると、特定のプロバイダのDNSサーバーを指定することができます。これにより、より安全で安定した通信環境を確保することが可能になります。以下の手順で設定を行いましょう。
プロバイダのホスト名を指定する方法
プロバイダ名 | ホスト名 | 特徴 |
---|---|---|
Google Public DNS | dns.google | 高速・安定・無料で利用可能 |
Cloudflare DNS | 1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com | 低遅延でプライバシー保護に優れる |
Quad9 DNS | dns.quad9.net | セキュリティ強化・マルウェア対策機能付き |
OpenDNS | 208.67.222.222 | フィルタリング機能を備えたDNS |
AdGuard DNS | dns.adguard.com | 広告ブロック機能付き |
Comodo Secure DNS | 8.26.56.26 | フィッシング防止機能を搭載 |
NextDNS | nextdns.io | カスタマイズ可能な広告ブロック付きDNS |
Control D | pblock.control-d.com | 広告やトラッカーをブロック可能 |
1. スマホの設定画面を開く
まず、Androidの「設定」アプリを開きます。設定画面はホーム画面から直接アクセスできるほか、通知バーのクイック設定からも開けます。
2. 「ネットワークとインターネット」を選択
設定画面の中から「ネットワークとインターネット」を探し、タップします。機種によっては「Wi-Fiとインターネット」と表記されている場合もあります。
3. 「プライベートDNS」の項目を開く
「ネットワークとインターネット」の設定内に「プライベートDNS」という項目があるので、これを選択します。この設定は、Android 9以降のバージョンで利用可能です。
4. 「プライベートDNSプロバイダのホスト名」を選択
プライベートDNSの設定画面では、以下の3つのオプションが表示されます。
- オフ(プライベートDNSを使用しない)
- 自動(利用可能な場合のみプライベートDNSを使用)
- プライベートDNSプロバイダのホスト名を指定
ここで、「プライベートDNSプロバイダのホスト名」を選択し、利用したいDNSサーバーのホスト名を入力します。
5. 代表的なホスト名の例を入力
以下のようなホスト名を入力することで、各パブリックDNSを利用できます。
- Google Public DNS:
dns.google
- Cloudflare DNS:
1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com
- Quad9 DNS:
dns.quad9.net
入力が完了したら、「保存」をタップしてください。
6. インターネット接続を確認する
設定を変更した後、ブラウザを開いてインターネットに接続できるか確認しましょう。もし「サーバーにアクセスできません」などのエラーが表示された場合は、ホスト名の入力ミスやネットワークの問題が考えられます。別のDNSを試すか、設定を元に戻してみてください。
Cloudflareの公式サイトでは、「1.1.1.1」DNSの詳細やアプリの導入方法についても説明されています。より詳しく知りたい方は、こちらのページをご確認ください。
IPv6対応のDNSサーバーはある?
近年、IPv6に対応したDNSサーバーが増えてきています。IPv6は、従来のIPv4よりも多くのデバイスをインターネットに接続できる技術で、将来的には標準的な通信方式になると考えられています。現在、利用できる主なIPv6対応のDNSサーバーを紹介します。
IPv6対応のDNSサーバー一覧
DNSサーバー名 | 優先DNS(IPv6) | 代替DNS(IPv6) | 特徴 |
---|---|---|---|
Google Public DNS | 2001:4860:4860::8888 | 2001:4860:4860::8844 | 高速で安定、セキュリティ対策あり |
Cloudflare DNS | 2606:4700:4700::1111 | 2606:4700:4700::1001 | 低遅延、高速でプライバシー保護 |
Quad9 | 2620:fe::fe | 2620:fe::9 | フィッシング詐欺対策に優れたセキュリティ強化 |
OpenDNS | 2620:119:35::35 | 2620:119:53::53 | コンテンツフィルタリング機能を提供 |
AdGuard DNS | 2a10:50c0::ad1:ff | 2a10:50c0::ad2:ff | 広告ブロックとトラッキング防止機能付き |
1. Google Public DNS(IPv6対応)
Googleが提供するパブリックDNSは、IPv6にも対応しており、高速で信頼性の高い通信を提供しています。以下のアドレスを設定することで利用できます。
- 優先DNS:
2001:4860:4860::8888
- 代替DNS:
2001:4860:4860::8844
2. Cloudflare DNS(IPv6対応)
CloudflareのDNSサーバーは、高速でプライバシー保護にも優れており、IPv6にも対応しています。設定する場合は、以下のアドレスを使用してください。
- 優先DNS:
2606:4700:4700::1111
- 代替DNS:
2606:4700:4700::1001
3. Quad9(IPv6対応)
セキュリティ対策が強化されているQuad9のDNSサーバーも、IPv6に対応しています。悪意のあるサイトを自動でブロックするため、安全性を重視する人におすすめです。
- 優先DNS:
2620:fe::fe
- 代替DNS:
2620:fe::9
4. OpenDNS(IPv6対応)
OpenDNSは、フィルタリング機能を備えたDNSサーバーで、IPv6に対応しています。特に、家庭や企業でのセキュリティ対策に向いています。
- 優先DNS:
2620:119:35::35
- 代替DNS:
2620:119:53::53
5. IPv6対応DNSのメリット
IPv6対応のDNSサーバーを利用することで、次のようなメリットがあります。
- 接続の安定性が向上:混雑しやすいIPv4よりもスムーズに通信できる場合がある
- 将来のインターネット環境に適応:IPv6対応サイトへのアクセスがスムーズになる
- セキュリティ強化:一部のDNSサーバーは不正サイトのブロック機能を提供している
もし現在IPv6を利用していない場合でも、将来的に切り替える可能性があるため、IPv6対応のDNSサーバーを知っておくことは重要です。
DNSサーバーを選ぶ際には、速度やセキュリティ、IPv6対応の有無などを考慮する必要があります。お名前.comのコラムでは、さまざまなDNSサーバーの特徴や選び方について詳しく解説されています。
広告ブロックができるDNSサーバーは?
広告ブロック機能を備えたDNSサーバーを利用すると、スマホやパソコンで表示される広告を減らし、快適なネット閲覧が可能になります。特に、アプリやウェブサイトの広告が多すぎると感じる人にはおすすめです。以下に、代表的な広告ブロック対応DNSサーバーを紹介します。
広告ブロック対応のDNSサーバー一覧
DNSサーバー名 | 優先DNS | 代替DNS | 特徴 |
---|---|---|---|
AdGuard DNS | 94.140.14.14 | 94.140.15.15 | 広告・トラッキング・マルウェアをブロック |
NextDNS | カスタム設定(nextdns.io) | カスタム設定(nextdns.io) | 個別フィルタ設定が可能、無料プランあり |
Control D | pblock.control-d.com | – | 高度なコンテンツフィルタリングが可能 |
Cloudflare Family DNS | 1.1.1.2 | 1.0.0.2 | マルウェア対策機能あり |
Pi-hole | ローカル設定 | – | 自宅ネットワーク全体の広告ブロックに最適 |
1. AdGuard DNS
AdGuard DNSは、広告やトラッキングをブロックする機能を持つ無料のDNSサーバーです。個人情報の保護にも役立ちます。
- 広告ブロック用DNS:
- IPv4:
94.140.14.14
/94.140.15.15
- IPv6:
2a10:50c0::ad1:ff
/2a10:50c0::ad2:ff
- IPv4:
2. NextDNS
NextDNSは、広告ブロックだけでなく、フィッシング対策やマルウェア防止の機能も備えたカスタマイズ可能なDNSサービスです。無料プランと有料プランがあり、特定のドメインをブロックする設定もできます。
- 設定方法: NextDNSの公式サイト(nextdns.io)で自分専用のDNSアドレスを取得し、スマホやPCに設定
3. Control D
Control Dは、広告ブロックやコンテンツフィルタリングの機能を提供するDNSサーバーで、自由にカスタマイズが可能です。無料版と有料版があり、特定の広告や不要なウェブサイトをブロックする設定ができます。
- 広告ブロック用DNS:
pblock.control-d.com
4. Pi-hole(自宅サーバー向け)
Pi-holeは、ルーターにインストールして使用する広告ブロック用のDNSシステムです。ローカルネットワーク内のすべてのデバイスで広告をブロックできますが、設定には少し専門知識が必要です。
広告ブロックDNSのメリット
- 広告の非表示:アプリやウェブサイトの広告が減り、画面がすっきりする
- 通信量の節約:動画広告や画像広告を読み込まないため、データ使用量が減る
- プライバシー保護:トラッキング広告をブロックし、個人情報の漏洩リスクを減らす
注意点とデメリット
- 一部のサイトやサービスが正常に動作しなくなることがある
- 無料版のDNSでは機能が限定される場合がある
- 自宅のWi-Fiでは有効でも、モバイル通信では適用されない場合がある
広告を減らしたい人や、個人情報の流出を防ぎたい人にとって、広告ブロック対応のDNSは便利な選択肢です。特に、AdGuard DNSやNextDNSは手軽に導入できるので、試してみる価値があります。
広告ブロック機能を備えたDNSを利用すると、快適なブラウジング環境を実現できます。AdGuard DNSの公式ページでは、広告をブロックする仕組みや導入方法が紹介されています。
プライベートDNSはゲームに影響する?
プライベートDNSを設定すると、オンラインゲームの通信に影響を与える可能性があります。具体的には、通信の安定性、遅延(レイテンシ)、セキュリティの面で変化が生じることがあります。ここでは、プライベートDNSがゲームにどのような影響を及ぼすのかを詳しく解説します。
プライベートDNSはゲームに影響する?
影響のある要素 | 内容 | 対策 |
---|---|---|
接続安定性 | プライベートDNSを設定すると、信頼性の高いDNSサーバーを利用でき、接続の安定性が向上する可能性がある | Google Public DNSやCloudflare DNSを使用することで安定した通信が期待できる |
レイテンシ(遅延) | DNSの応答速度が速くなると、サーバー接続がスムーズになることがあるが、ゲーム中の遅延には大きな影響はない | 近くのDNSサーバーを選ぶ、または低遅延のCloudflare DNSを試す |
対応可否 | 一部のゲームでは特定のDNSが必須となっており、プライベートDNSを設定するとエラーが発生することがある | 問題が発生した場合はプライベートDNSを「オフ」にする、または手動で別のDNSを試す |
セキュリティ | プライベートDNSは暗号化通信を使用するため、DNSハイジャックやフィッシング攻撃を防ぐ効果がある | ゲームアカウントのセキュリティを強化するため、Quad9 DNSなどセキュリティ重視のDNSを利用する |
ゲームサーバーとの最適ルート | 一部のDNSはゲームサーバーのルート最適化に寄与する可能性があるが、逆に遠回りになることもある | サーバーに近いDNSを選ぶ、またはISP(インターネットプロバイダ)のDNSを利用する |
1. 通信の安定性が向上する可能性
プライベートDNSを設定すると、より信頼性の高いDNSサーバーに接続できるため、DNSの応答速度が速くなり、ネットワークの安定性が向上することがあります。これにより、オンラインゲーム中に突然の切断や接続エラーが発生しにくくなるというメリットがあります。特に、標準のキャリアDNSよりもGoogle Public DNSやCloudflare DNSを利用すると、接続の安定性が向上する場合があります。
2. 遅延(レイテンシ)への影響
DNSの応答速度が速くなると、ゲームのサーバーとの最初の接続がスムーズになることがあります。しかし、ゲーム中のラグ(遅延)は、DNSよりもネットワークの回線速度やサーバーの位置に依存するため、DNSの変更が直接的にプレイ中の遅延を減らすわけではありません。
ただし、一部のDNSサーバーは近くの最適なゲームサーバーへ接続するのを助けることがあるため、最適なDNSを選ぶことでラグを多少軽減できる場合もあります。
3. 一部のゲームでエラーが発生する可能性
プライベートDNSを設定すると、特定のゲームやサービスでエラーが発生することがあります。これは、ゲームが特定のDNSサーバー経由での接続を想定している場合に、異なるDNSを使用するとアクセスできなくなる可能性があるためです。
例えば、オンライン対戦ゲームやスマホゲームの一部では、プライベートDNSを利用することで「サーバーに接続できません」や「認証エラー」といった問題が発生することがあります。この場合は、プライベートDNSを一時的に無効にすることで解決できることが多いです。
4. セキュリティとプライバシー保護
プライベートDNSは、DNSの問い合わせを暗号化することで第三者による通信の傍受を防ぐ役割を持っています。これにより、悪意のあるDNSハイジャック攻撃やフィッシングサイトへの誘導を防げるため、オンラインゲームのアカウントを安全に保つことができます。特に、ゲームアカウントを狙ったフィッシング攻撃が増えているため、安全性を高める目的でプライベートDNSを利用するのは有効です。
5. ゲームに適したおすすめのDNS
ゲームプレイ時におすすめのプライベートDNSをいくつか紹介します。
- Google Public DNS(8.8.8.8 / 8.8.4.4)
→ 高速かつ安定した接続が可能 - Cloudflare DNS(1.1.1.1 / 1.0.0.1)
→ 低遅延でゲーム向き - Quad9 DNS(9.9.9.9 / 149.112.112.112)
→ セキュリティが強化され、安全な通信を実現
6. ゲームに影響する場合の対策
もしプライベートDNSを設定したことでゲームに影響が出る場合、次のような対策を試してみてください。
- プライベートDNSを一時的にオフにする(設定アプリから変更可能)
- 別のDNSサーバーに切り替えてみる(GoogleやCloudflareを試す)
- Wi-Fi接続時のみプライベートDNSを利用し、モバイル通信ではオフにする
- ゲームの公式サポート情報を確認する(特定のDNSが必要かどうか)
総括:AndroidでプライベートDNSおすすめDNS
記事をまとめます。
- AndroidのプライベートDNSは手動設定でセキュリティとプライバシーを強化できる
- Google Public DNSやCloudflare DNSがおすすめの選択肢
- 設定は「ネットワークとインターネット」から「プライベートDNS」を選択する
- 「プライベートDNSプロバイダのホスト名」を指定すると手動設定が可能
- 設定ミスがあるとインターネットに接続できなくなることがある
- プライベートDNSを「自動」にすると利用可能な暗号化DNSが適用される
- 一部のWi-FiネットワークではプライベートDNSが機能しないことがある
- 企業や学校のネットワークではブロックされる場合がある
- 一部のオンラインゲームで接続エラーが発生する可能性がある
- Google Public DNSは高速かつ安定しており、初心者にも使いやすい
- Cloudflare DNSはプライバシー保護に優れ、低遅延で高速通信が可能
- Quad9 DNSは不正サイトのブロック機能があり、安全性が高い
- 広告ブロック機能を持つAdGuard DNSやNextDNSも利用可能
- プライベートDNSを設定すると、ウェブ閲覧履歴の保護が強化される
- IPv6対応のDNSを利用すると、将来的なネットワーク環境に適応しやすい
- プライベートDNSが保存できない場合は入力ミスやネットワークの影響を確認する
- セキュリティアプリやVPNがプライベートDNSの動作を妨げることがある
- Android 9以降の端末でのみプライベートDNSの設定が可能
- 設定後はインターネット接続が正常かどうかテストする必要がある
- プライベートDNSの変更により通信速度が向上する可能性がある
- 一部のプロバイダは独自のDNSを強制するため、手動設定が無効になる場合がある
- DNSサーバーの選択によってはアクセス制限を回避できることがある
- Androidのバージョンが古い場合はプライベートDNSの設定項目が表示されない
- 設定後に動作しない場合は「自動」または「オフ」に戻して試す
- プライベートDNSはデータの盗聴や改ざんを防ぐ役割も果たす
- 適切なDNSを選ぶことで、セキュリティと快適なネット環境を両立できる