
読んでいるあなたは、ドラクエ11 スイッチ ひどいで検索してたどり着いたはずです。タイムラインをざっくり整理すると、まずps4や3DSでドラクエ11が登場し、その後に追加要素を盛り込んだドラクエ11sが出ましたよね。ところがネットではドラクエ11s ひどいという評判が悪い系の声や、買うべきか迷う声、さらに炎上や買い直しと値段に関するモヤモヤが渦巻いています。
ps4とスイッチの劣化や違い、ps5で遊ぶ場合の違い、そしてドラクエ11と11sの違いに加えて、ドラクエ11と11sのデータ引き継ぎはどうなのか――このあたりが特に気になりますよね。この記事では、過去の議論や実機仕様の比較をもとに、感情論に寄りすぎずフラットに整理していきます。
・スイッチでひどいと言われる主な理由の正体
・無印と11sの違いと買うべきかの判断軸
・ps4版とps5での実プレイ差、劣化の実態
・データ引き継ぎの可否と代替手段の整理
ドラクエ11 スイッチ ひどいと感じる理由


- ドラクエ11sがひどいと言われる背景
- ドラクエ11と11sの違いを比較
- ドラクエ11は買うべきか迷う人へ
- ドラクエ11の炎上騒動を振り返る
- 買い直しや値段に不満が出る理由
ドラクエ11sがひどいと言われる背景


ドラクエ11sが「ひどい」と批判される大きな要因のひとつは、移植の工程や販売の仕方にあります。特に指摘が集中しているのは、スイッチ版をベースとして後発で登場したps4版の仕様です。
本来、ps4の性能を最大限に活かせば高解像度・高フレームレートでの表現が可能ですが、実際の11sはスイッチ版の軽量化されたモデルやテクスチャを基盤にしているため、輪郭の鮮明さや陰影の深みが無印ps4版と比較して劣って見える場面があります。
例えば光源の表現では、スイッチ版は明度が高めに処理され、影が薄く感じられる傾向があります。この仕様をそのままps4に持ち込んだため、映像がぼやけたように見えると評価するユーザーもいます。
ゲームの没入感を重視する人にとっては、グラフィックの微妙な差が大きな不満に繋がるのです。
加えて、完全版として再販売された11sは、追加シナリオやフルボイス、オーケストラ音源といった魅力的な新要素を含みますが、それが「買い直し」を前提とした商法に見えてしまいました。
既に無印を定価で購入していたプレイヤーにとって、再びフルプライスを支払わなければ新要素を体験できない状況は心理的な反発を招きました。この「完全版商法」に対する批判は、SNSや掲示板で炎上を引き起こすほど大きく広がったのです。
さらに、ロード時間や高負荷シーンでのフレームレート低下といった実プレイ上の課題もありました。ストレスの積み重ねは小さな不満を増幅させ、最終的に「ひどい」という一言に集約されがちです。
ただし公平に見ると、11sは単なる劣化版ではありません。2Dモードの搭載や追加ストーリー、UIの改善など、無印にはなかった魅力が盛り込まれています。つまり、技術的な妥協と販売戦略のタイミングがマイナス評価を押し上げ、新要素の利点が相対的に見えにくくなったことが「ひどい」という印象を作ったと考えられます。
読者の皆さんは、どちらにより強い不満を感じますか。画質の違いでしょうか、それとも販売手法に対する不信感でしょうか。
関連動画
レビュー動画:Switch版は買う価値があるのかを解説するレビュー
関連リンク
- グラフィック差に関するユーザー意見: Redditの比較ディスカッション
- 改善点(樹木密度・ライティングなど)に触れた投稿: GameFAQsの比較スレッド
- 公式の新要素まとめ: ドラクエXI S 公式サイト Sのポイント
- 公式トップ: ドラゴンクエストXI S 公式サイト
ドラクエ11と11sの違いを比較


無印版(2017年発売)と、後発の11s(2019年以降発売)を比較すると、ストーリーの大筋は同じですが、体験の幅を広げる要素が数多く追加されています。特に注目すべきは、以下の点です。
主な機能差の整理
- フルボイス化による臨場感の強化
- BGMのオーケストラ音源化による音響の改善
- 仲間キャラクターごとの追加エピソード
- 移動や戦闘テンポを改善する倍速機能
- 2Dモードと3Dモードの切り替え
- 見た目装備の反映(能力値に影響せず外観だけ変更可能)
とくに2Dモードは、3DS版のエッセンスを取り入れた独自要素であり、昔ながらのドラクエを再体験できる仕様として高く評価されています。また、フルボイスやオーケストラ音源は、物語に没入する上で大きな効果を発揮しました。
一方で、無印と比べた際の追加要素が「必ずしもすべてのユーザーにとって必要ではない」という点も議論を呼びました。すでに無印を遊び尽くした人からすると、フルボイスや追加ストーリーは嬉しいものの、再度購入する価値を感じにくい場合があります。逆に、これから初めてドラクエ11に触れるユーザーにとっては、最初から全要素を含む11sのほうが理想的です。
項目 | ドラクエ11(2017年:PS4/ニンテンドー3DS) | ドラクエ11 S(2019年:Nintendo Switch/2020年:PS4・Xbox One・Steam・Windows) | 公式情報 |
---|---|---|---|
キャラクターボイス | 日本国内の無印版はボイス未収録 | 日本語・英語のキャラクターボイスを追加(切替可) | Sのポイント:キャラクターボイスを追加 Definitive Edition features |
BGM(音源) | シンセサイザー音源 | オーケストラ音源を選択可能(シンセ音源との切替可) | Sのポイント:オーケストラ音源の追加 任天堂トピックス:進化点の紹介 |
2D/3Dモード | PS4は3Dのみ/3DSは3Dと2Dを実装(序盤は2画面表示) | 1本のソフトで全編を2Dと3Dに切替可能 | Sのポイント:3Dも2Dもこの1本で ドラゴンクエストXI 公式(無印:PS4/3DS) |
追加ストーリー/コンテンツ | キャラクターごとの追加エピソードなし | 仲間ごとの追加エピソードを収録/歴代ドラクエ世界を冒険できる要素を収録/(国内)ボイスドラマ対応 | Sのポイント:新ストーリー 任天堂トピックス:新たなストーリー |
快適化/新機能 | バトルスピード固定/見た目装備・フォトモードなし | バトルスピード(ふつう・はやい・超はやい)/見た目装備/フォトモード/乗り物モンスター拡充/ふっかつのじゅもん強化/パーティ会話拡張 | Sのポイント:バトルスピード・見た目装備・フォトモード等 PlayStation.Blog:見た目装備・フォトモード 任天堂トピックス:バトルスピードほか |
補足:ドラクエ11 S(Definitive Edition)は、2019年9月27日にNintendo Switchで発売、2020年12月4日にPlayStation 4・Xbox One・Steam・Windows 10で発売されています(出典:ドラゴンクエスト公式ニュース)。
要するに、無印と11sの違いは「遊びの幅の拡張」と「快適性の改善」にありますが、既存プレイヤーにとっては価値の有無が個人の受け取り方に左右される部分が大きいのです。
ドラクエ11は買うべきか迷う人へ


購入を検討する際の判断基準は、プレイスタイルや重視する体験によって変わります。
まず携帯性を重視する人には、スイッチ版11sが向いています。レベル上げや素材集めといった地道な作業を、移動時間やちょっとした隙間時間にプレイできるのは大きな強みです。また、2Dモードを活用すれば、家庭用RPG黄金期のような懐かしさを味わえます。
次に没入感を求める人は、ps4やps5でのプレイが推奨されます。高解像度での描写や安定したロード速度は、じっくり腰を据えて遊びたいユーザーに適しています。
さらに、新要素に魅力を感じるかどうかも重要なポイントです。追加エピソードや仲間ごとの掘り下げ、フルボイスによるドラマ性の向上に価値を感じるなら、買い直しの意義があります。逆に、そうした拡張要素にあまり興味がない場合、無印のままでも十分に満足できるでしょう。
このように、「買うべきか」の答えは一概に決められませんが、利便性・没入感・追加要素の三つの軸で考えると、自分に合った選択肢が見えてきます。
ドラクエ11の炎上騒動を振り返る


ドラクエ11が炎上した理由は大きく分けて二つあります。ひとつは「完全版商法」への反発、もうひとつは移植時のベース選択に関する不満です。
完全版商法とは、すでに発売されたゲームに追加要素を加えて再度フルプライスで販売する手法を指します。ドラクエ11の場合、無印版をすでに購入したユーザーは、その後に登場したドラクエ11sでようやくフルボイスや追加シナリオといった新要素を体験できる形になりました。しかし、この新要素はDLC(ダウンロードコンテンツ)として既存ユーザーに提供されなかったため、「同じゲームを二度買わされる」と感じた人が多く、不満が炎上につながったのです。
もう一つの火種は、移植のベースがスイッチ版準拠だったことです。性能的に高いps4版やpc版を持っているユーザーにとって、グラフィックやモデルの作り込みがスイッチ版に合わせて軽量化されている点は「こだわりが足りない」と受け取られました。本来ならps4版の高精細なモデルを活かすべきと考えるファンも多く、ここでの判断が「妥協の産物」と見られてしまいました。
ただし、批判の一方で「完全版が出たことで新規ユーザーが増えた」というポジティブな意見もあります。要するに、販売の伝え方やユーザーへの配慮が十分でなかったために炎上したのであって、ゲーム自体の完成度は依然として高いと評価されています。あなた自身は、この販売戦略についてどう感じますか。
買い直しや値段に不満が出る理由


ドラクエ11に関する不満の根底には「価格に対する納得感の欠如」があります。ゲーム自体の内容ではなく、どのタイミングでどの価格で購入したかによって満足度が大きく変わってしまったのです。
例えば、無印版を定価で買った人は、その後に登場した11sをもう一度フルプライスで買う必要がありました。そのうえでさらに「新価格版」が後から安く提供されたため、「最初からわかっていれば待ったのに」と感じたユーザーも多かったのです。このように、購入時期によって得をした人と損をした人が明確に分かれる構造が、不満を加速させました。
心理的には、価格の数字そのものより「不公平感」や「事前に情報を開示してほしかった」という思いが大きなストレスになったと考えられます。値段設定そのものよりも、企業がユーザーにどう説明し、どう信頼を得るかが鍵だったといえるでしょう。
この事例は、ゲーム業界全体における価格戦略の難しさを示しています。価格そのものが問題というより、売り方や情報提供の仕方次第でユーザーの印象が大きく変わるのです。
要因 | 具体例・状況 | 影響を受けやすいユーザー | 時期・対象タイトル | 参考(公式) |
---|---|---|---|---|
完全版の再販売でDLC未提供 | 無印版では未収録だったボイス・オーケストラ音源・追加エピソード等がSで一括収録。無印向けの有料DLC提供は行われず、体験にはSの再購入が必要と受け止められやすい | PS4/3DSの無印を購入済みで追加要素だけを入手したい既存ユーザー | 無印(2017年7月29日:PS4・3DS)/S(2019年9月27日:Switch、2020年12月4日:PS4・Xbox One・Steam・Windows) | 無印 公式サイト Sのポイント(追加要素) ドラゴンクエスト公式ニュース(Sの発売告知) |
発売時期のズレによる価格体験差 | SwitchでSが先行し、その後マルチ展開。のちに新価格版が登場したため、早期購入者と待機勢で支払い価格や得点感が変わり「不公平感」が生まれやすい | 発売直後に購入したユーザー/セールや新価格を待って購入したユーザー | Switch(2019年9月)→ PS4・Xbox・PC(2020年12月)→ 新価格版(後年) | ドラゴンクエスト公式ニュース 任天堂トピックス(Switch版情報) PlayStation Blog(PS4版S紹介) |
特典や同梱内容のプラットフォーム差 | ダウンロード版限定テーマなど、入手できる特典が販売形態・機種により異なる時期があり、特典欲しさの買い直しや後悔につながる | 特典や同梱物を重視するコレクター/デジタルテーマに価値を置くユーザー | PS4ダウンロード版の限定テーマ提供時期/各機種の限定特典実施期間 | ドラクエ11 S 公式サイト(キャンペーン告知) PlayStation Store(配信特典の案内) |
アップグレードパス不在 | 無印→Sへの有料/無料アップグレードプログラムが用意されず、既存ユーザーはフルパッケージ再購入が基本となった | 無印からSへ移行したい既存ユーザー全般 | PS4無印(2017年)→ PS4版S(2020年)への移行検討期 | DQ11S 公式FAQ(別タイトル扱い等) |
セールやストア差での価格乖離 | 各ストアのセール実施時期・割引率が異なり、近い時期でも購入価格が大きく変動。情報格差が「損した感」に直結 | 価格最適化を重視するユーザー/複数ストアをまたいで購入検討するユーザー | 年間を通じた各プラットフォームの季節セール/バンドル施策 | Steam ストアページ Microsoft Store(Xbox/Windows) PlayStation Store |
ドラクエ11 スイッチ ひどい評判と実際の差


- ps4版との劣化や違いの指摘
- ドラクエ11の評判が悪いと言われる要素
- ps5版との違いと改善点
- ドラクエ11と11sのデータ引き継ぎ事情
- まとめ ドラクエ11 スイッチ ひどい評判の真相
評判/指摘 | よく見られる主張 | 実際の仕様・事実 | 影響が出やすい状況 | 参考(公式) |
---|---|---|---|---|
グラフィックが劣化してひどい | 陰影が浅い・輪郭が甘い・スイッチ準拠でPS4版11Sも見劣りする | 11Sは追加要素実装のうえマルチ展開。解像度やfpsの統一数値は網羅的に非公表で、見え方はプラットフォームと出力環境に依存 | 暗所や逆光などコントラストが強い場面、携帯モードでの近接視認、比較スクショを前提にした検証 | ドラクエ11S 公式サイト 任天堂トピックス |
ロードが長く快適性が低い | 街や演出が多い場面で読み込みが気になる | ロード体感は本体ストレージや起動環境に影響。PS5での後方互換プレイでは内蔵SSDにより短縮傾向 | HDD環境のPS4や容量逼迫時、長時間プレイ後の連続遷移、携帯モードでの頻繁なエリア移動 | PS5 特長:超高速SSD PS5でPS4ゲームを遊ぶ |
音楽がひどい/合わない | BGMの好みが合わない、迫力が足りないと感じる | 11Sはオーケストラ音源とシンセ音源の切替に対応。作曲はすぎやまこういちで公式に切替手段が用意されている | 携帯スピーカーの小音量再生、環境音の大きい場所、長時間のループ聴取 | Sのポイント(音源切替) |
ゲームプレイが単調でつまらない | 戦闘テンポが遅い・作業感が強いという不満 | 11Sはバトルスピード選択、見た目装備、追加エピソード、しばりプレイ(すべての敵が強い等)で体験を調整可能 | 無印相当のテンポに慣れている、周回や稼ぎを長時間行う、難易度の追加要素を使わない設定 | Sのポイント(快適化・しばり) |
完全版商法で買い直しがひどい | 無印から有料DLCではなく再購入が必要だった | 11Sは追加要素を含む別商品としてSwitch(2019年9月27日)、PS4・Xbox One・Steam・Windows(2020年12月4日)で発売。アップグレードパスは案内なし | 無印を定価で購入済みで追加要素のみを求める層、新価格版やセール導入前に購入した早期ユーザー | 無印 公式サイト 11S 公式サイト |
ps4版との劣化や違いの指摘


ps4版とスイッチ版の違いを理解するには、ハードウェア性能の背景を押さえておく必要があります。ps4はGPU(グラフィック処理装置)の性能が高く、フルHDから4K解像度での出力も可能です。一方、スイッチは携帯機としての利便性を重視しているため、解像度やフレームレートは抑えめになっています。
ドラクエ11sでは、スイッチ版を基盤にしたモデルやテクスチャをps4に展開したため、無印ps4版と比べるとモデルの密度や陰影の描写で見劣りする場面があります。ただし、出力側の解像度やアンチエイリアスの調整によって鮮明さは向上しており、単純に「劣化」と断じるのは正確ではありません。
影響が目立ちやすいのは、暗所や逆光などライティングが複雑なシーンです。こうした場面では、光と影のコントラストが乏しく感じられることがあります。ロード時間やフレームレートの安定性もプレイヤー体験に影響し、特に街中や演出の多い場面では処理落ちを指摘する声もあります。
比較観点を整理すると、以下のようになります。
論点 | PS4版(無印/2017年7月29日) | PS4版 11 S(2020年12月4日) | Nintendo Switch版 11 S(2019年9月27日) | 公式情報 |
---|---|---|---|---|
グラフィックの印象差 | 陰影のコントラストや輪郭のシャープさが高いという評価が多い | ユーザー比較では明るめで影が淡く見える場面があるとの指摘あり(公式に仕様差の数値は非公表) | 携帯/据置両対応のため表現がマイルドに見えるという指摘あり(公式に解像度・fpsの数値は非公表) | 無印 公式サイト 11 S 公式サイト |
ボイス・BGM音源 | キャラクターボイスなし/BGMはシンセサイザー音源 | キャラクターボイス追加/BGMはオーケストラ音源とシンセの切替に対応 | キャラクターボイス追加/BGMはオーケストラ音源とシンセの切替に対応 | Sのポイント(ボイス・オーケストラ) PlayStation Blog 解説 |
2D/3Dモード | PS4は3Dのみ(2Dは3DS版のみ対応) | 1本で2D/3Dの切替に対応 | 1本で2D/3Dの切替に対応 | Sのポイント(2D/3D切替) 任天堂トピックス(発売発表) |
快適機能・遊びの拡張 | バトルスピード固定/見た目装備・フォトモードなし | バトルスピード選択(ふつう・はやい・超はやい)/見た目装備/フォトモード/仲間ごとの追加エピソード など | バトルスピード選択/見た目装備/フォトモード/仲間ごとの追加エピソード など | Sのポイント(各種新要素) PlayStation Blog(見た目装備・フォトモード) |
発売・価格体系の違い | 2017年7月29日発売(PS4/3DS)。PS4パッケージ/ダウンロード | 2020年12月4日発売。マルチプラットフォーム展開(PS4/Xbox One/Windows/Steam/Epic)。新価格で提供 | 2019年9月27日発売。通常版7,980円(税別)で販売開始。のちに新価格版も展開 | 無印 公式サイト(発売情報) ドラゴンクエスト公式ニュース(新価格・マルチ) 任天堂トピックス(Switch発売・価格) |
このように、劣化の有無は「どこに注目するか」で評価が変わります。無印と比較すれば差はありますが、スイッチ版の資産をベースに快適性を維持したという見方も可能です。
ドラクエ11の評判が悪いと言われる要素


ドラクエ11が「評判が悪い」と語られるとき、その背景にはいくつかの要素が絡み合っています。単にゲームの完成度だけでなく、販売手法やユーザーごとの期待値の違いが大きな影響を与えているのです。
まず販売戦略に対する不満です。完全版商法としてのドラクエ11sの展開は、既存ユーザーに再度フルプライスを求めた形となり、強い抵抗感を生みました。これはゲーム自体の出来不出来よりも「企業としての誠実さ」に関わる部分であり、ネガティブな印象を増幅させました。
次に、画作りやシステム仕様の違和感があります。たとえばカメラワークによる3D酔いは一部のユーザーにとって深刻であり、結果的に「遊びにくい」という評価につながりました。スイッチ版では2Dモードが救済策として用意されましたが、こちらを選ぶとフルボイスや見た目装備といった11sの目玉要素を楽しみにくいという制約がありました。
さらに、ストーリー構成に関する意見も分かれました。中盤から終盤にかけて「蛇足に感じる」との声がある一方で、シリーズ全体を補完する要素として高く評価するファンもいます。このように、ストーリーのボリュームや展開が好みを分ける大きな要因になっているのです。
結局のところ、評判が悪いとされる背景は、販売戦略・グラフィックや仕様面・ストーリーへの受け止め方という三つの柱に集約されます。つまり「ひどい」という言葉は単なる品質批判ではなく、ユーザーの多様な期待がぶつかり合った結果だと考えられます。
論点 | 否定的に語られやすい点 | 公式仕様・事実(確認できる点) | 影響を受けやすいユーザー像 | 参考(公式) |
---|---|---|---|---|
販売手法(完全版・買い直し) | 無印購入者が追加要素を体験するにはSの再購入が必要と受け止められ、不満の声が生じた | ドラクエ11 Sは追加要素を多数収録した別商品として発売(Switch:2019/9/27、PS4・Xbox One・Steam・Windows:2020/12/4) | 無印(PS4/3DS)を定価で購入済みで、DLC提供を期待していた既存ユーザー | Sのポイント 公式ニュース(発売告知) |
グラフィック/ロード体感 | PS4無印と比べて陰影や輪郭の印象差がある、ロードや一部シーンのフレーム低下が気になるという指摘 | 11 Sではボイス・オーケストラ音源・2D/3D切替など機能強化を実装。解像度やfpsの詳細な統一仕様は公式に網羅的な数値公表なし | 画質のコントラストやフレーム安定に敏感で、映像面のこだわりが強いユーザー | ドラクエ11 S 公式 任天堂トピックス |
3D酔い・カメラ操作 | 3D視点で酔いやすいという声があり、遊びにくさにつながるという評価 | 11 Sは2D/3Dの切替に対応し、2Dモードでプレイ可能。バトルスピード変更など快適化も実装 | 3D酔いしやすいプレイヤー、低速/高速を切り替えてテンポ良く遊びたいユーザー | Sのポイント(2D/3D切替・快適化) |
ストーリー構成への賛否 | 中盤以降の展開を長い・蛇足と感じる意見がある一方、シリーズ的な回収を好意的に捉える声もある | 11 Sでは仲間ごとの追加エピソードを収録し、物語の掘り下げを拡張 | テンポ重視で主筋を早く進めたいユーザー/キャラ深掘りを評価するユーザー | Sのポイント(追加エピソード) |
セーブ互換・引き継ぎ期待 | 無印→Sへの直接的なセーブ引き継ぎや異機種間共有に期待する声があるが、実現せず不満が出る | 無印→Sのセーブデータ直接移行は公式案内なし。代替として2D/3D切替やバトルスピード等で周回のテンポを改善。ふっかつのじゅもん等の機能も強化 | 無印を途中まで進めており、その続きからSで遊びたい既存ユーザー | Sのポイント(各種新機能) |
ps5版との違いと改善点


ドラクエ11専用のps5版が存在するわけではありません。実際にはps4版をps5で動かす「後方互換プレイ」という形になります。それでもps5のハード性能による恩恵は確かに存在します。
ps5はSSDを搭載しており、ロード時間の短縮効果が大きな改善点です。ps4では数十秒かかっていたエリア移動が、ps5では数秒程度に短縮されるケースもあります。さらにCPUとGPUの性能余裕により、処理落ちやカクつきが軽減され、プレイ全体がスムーズになります。
ただし、モデルやテクスチャそのものが刷新されるわけではありません。ドラクエ11sのベースがスイッチ版資産である以上、キャラクターや背景の密度がps5用に作り直されているわけではないのです。そのため、グラフィック面で「劇的に進化した」とまでは言えません。
要するに、ps5で遊ぶメリットは画質そのものよりも快適性の向上にあります。ロード時間が短いだけでストレスは大幅に減り、ゲーム体験が一段と滑らかになります。据え置きでじっくり遊びたい人にとっては、ps5でのプレイは現実的で魅力的な選択肢になるでしょう。
項目 | PS4本体でのプレイ(PS4版) | PS5本体でのプレイ(PS4版の後方互換) | 仕様差・注意点 | 公式情報 |
---|---|---|---|---|
提供形態(バージョン) | ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S(PS4用アプリ) | PS4版を後方互換で起動。ネイティブPS5版の提供はなし | アプリ自体はPS4版のまま。機能やグラフィック資産がPS5用に刷新されるわけではない | ドラクエ11 S 公式サイト PS5でPS4ゲームを遊ぶ(公式サポート) |
ロード時間・体感速度 | HDD環境ではエリア遷移や再開時に待ち時間が発生しやすい | 内蔵SSDとGame Boostによりロード短縮の傾向。復帰や移動が体感でスムーズ | 短縮幅は環境依存。タイトル固有の最適化による“数値保証”はない | PS5 特長:超高速SSD PS5 Game Boost(公式) |
フレーム安定性・カクつき | 概ね安定だが、演出が重なる場面で軽微なフレーム低下を感じることがある | CPU/GPU余裕によりカクつき低減の傾向。上限fpsはPS4版の設計に準拠 | 描画パラメータ・fps上限は“PS4版準拠”。PS5側で自動的に上限が引き上がる設計ではない | 後方互換の基本仕様 |
解像度・画質 | PS4/PS4 Proの仕様範囲でレンダリング。無印PS4はフルHD出力が基本 | PS4版の設定に準拠した描画。ネイティブPS5向けの高解像度テクスチャや新規エフェクトの追加はない | 劇的な画質向上は期待しにくいが、出力の安定やシャープさの体感改善はあり得る | ドラクエ11 S 公式サイト 互換動作の注意 |
セーブデータ・周辺機能 | PS4の本体/クラウドに保存。PS Plus加入でクラウドセーブ利用可 | PS4のセーブをPS5へデータ移行すれば継続プレイ可。DualSense使用可(動作はPS4互換範囲) | PS4→PS5へのデータ移行手順が必要。異機種(Switch/Steam等)とのセーブ共有は不可 | PS4からPS5へデータを移行(公式) PS Plus クラウドセーブ |
ドラクエ11と11sのデータ引き継ぎ事情


データ引き継ぎに関しては、多くのプレイヤーが誤解しやすいポイントです。無印版から11sへセーブデータを直接引き継ぐ仕組みは、公式には提供されていません。つまり、無印で途中まで遊んでいたデータをそのまま11sで続きからプレイすることは不可能です。
例外的に用意されているのは、体験版から製品版へのデータ引き継ぎです。11sの体験版で遊んだ範囲については、セーブデータを製品版に移行できるため、無駄なく先へ進めます。しかし、これは無印との互換ではなく、あくまで11s内での引き継ぎに限定されます。
異なるプラットフォーム間でのデータ共有も基本的には不可能です。たとえばスイッチで遊んだデータをps4版に移行することはできません。これはセーブフォーマットやオンライン認証の仕組みが異なるためであり、技術的な制約によるものです。
そのため、11sを新しく購入した場合は最初からプレイし直す必要があります。ただし、11sは倍速機能や快適性改善が導入されているため、一周目からスムーズに進められるよう設計されています。過去に無印を遊んでいた人でも、新規要素や快適性を体感しながら新鮮な気持ちで遊び直せる点はメリットともいえます。
項目 | 対応状況 | 対象プラットフォーム | 公式案内・注記 |
---|---|---|---|
無印(PS4版)→ 11S へのセーブ引き継ぎ | 不可 | PlayStation 4 → 11S(PS4等) | 11SはSwitch版の移植であり、無印PS4版からのアップグレードやセーブ互換は提供されていません。 参考:DQ11S公式FAQ(Upgrade不可/別タイトル扱い) |
体験版 → 製品版 11S のセーブ引き継ぎ | 可能 | PS4/Xbox One/Windows 10/Steam/Epic Games Store/Nintendo Switch | 体験版のセーブデータは製品版へ引き継ぎ可能(デジタル・パッケージ双方)。 参考:DQ11S公式FAQ(Demo save carryover) |
Xbox One ↔ Windows 10 のデータ同期 | 可能 | Xbox One/Windows 10(Xbox Play Anywhere) | Xbox Play Anywhere対応によりクロスセーブ・クロス進行をサポート。 参考:DQ11S公式FAQ(Xbox/Win10同期対応) / Xbox Play Anywhere公式 |
Steam 版 ↔ Epic Games Store 版のセーブ移行 | 不可 | PC(Steam/Epic Games Store) | ストア間のセーブデータ持ち越しは非対応。 参考:DQ11S公式FAQ(Steam⇄EGS不可) |
異機種間セーブ共有(Switch ↔ PS4/PC) | 非対応 | Nintendo Switch/PS4/PC間 | 異機種間の公式なセーブ共有機能は案内されていません(Xbox系を除く)。 参考:DQ11S公式FAQ(対応可否の記載範囲) |
まとめ ドラクエ11 スイッチ ひどい評判の真相
記事をまとめます。
- スイッチ版ベースの資産をps4に展開したことが劣化批判につながった
- 陰影や解像度の違いは場面によって顕著に見えることがある
- フルボイスやオーケストラ音源など11sの追加要素は評価が高い
- 既存ユーザーにDLC提供がなかったことが炎上の要因になった
- 買い直しを前提とする販売手法が反感を招いた
- 値段よりも「説明不足」がユーザーの不満を大きくした
- ロードやフレーム安定性は機種ごとに差が出やすい
- ps5互換プレイでは快適性が向上するがモデル資産は変わらない
- 評判が悪い要因の一部は3D酔いや操作性に関する個人差
- ストーリーのボリュームは好みが分かれる要素になった
- 2Dモードは救済策だが一部機能を楽しめない制約もある
- 異なるプラットフォーム間でセーブデータの引き継ぎは不可
- 体験版から製品版への引き継ぎは限定的に可能
- 11sは快適性を高めているため最初から遊び直す価値がある
- 「ひどい」という評判の多くは商法と心理的要因が大きい
ドラクエ11や11sをどう評価するかは、どこに価値を見出すかによって変わります。画質を重視する人にとっては物足りなさを感じやすい一方で、物語や快適性を楽しみたい人には十分におすすめできる内容です。最終的には、あなた自身のプレイスタイルや優先したいポイント次第で判断するのが最も納得感のある選び方になるでしょう。